日本ワインの定義
ワインとはその土地特有の風土を表現したものであり、日本のワインとは純粋に日本産ブドウだけで造られたワインであるべきと考える。
だが残念なことに、現在の日本では、海外から輸入されたブドウやブドウの濃縮果汁及びワインを原料としたものであっても、国内で醸造あるいはブレンしたものであれば法的に国産ワインを名乗ることが許されている。
真摯にワイン造りに勤しむ国内ワイン生産者を応援するためにも、「日本ワインを愛する会」では日本産ブドウのみを使用し、日本国内で醸造、瓶詰めされたもののみを「日本ワイン」と呼び、その品質向上と消費拡大を願うものである。
「日本ワイン」の誕生
「日本ワイン」という言葉は、今では専門誌はもちろん一般のメディアでも使用されているが、実は随分と新しい言葉である。以前は「輸入ワイン」に対して「国産ワイン」という言葉があるだけだった。「日本ワイン」が誕生したのは2003年2月25日。「日本のワイン(早川書房、山本博著)」出版記念パーティーの会場でのことだった。パーティー会場で、日本産ブドウだけから造られたワインと輸入原料を使用したワインとを区別するために、現会長 山本 博の発案で「日本ワイン」という言葉が発表され、同時に日本ワインを愛する会の設立準備が始まったのだった。
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